テレビがあるだけでなんで受信料が必要なの? テレビがあるだけでなんで受信料が必要なの?

どんな時でもテレビが映る、
それを当たり前にするために受信料制度があります

熊本地震で約6,400世帯のテレビが映らず

特に災害時、必要な情報を現地に、そして全国に届けることができるようにするために、受信料は大切な役割を果たしています。

2度にわたって震度7の揺れを観測し、大きな被害をもたらした2016年の熊本地震。南阿蘇村にある送信所は甚大な被害を受け、一時、南阿蘇村とその周辺でテレビを見るために必要な電波が停止。これにより、約6,400世帯に情報が届かなくなりました。事態を改善するため、技術職員が車で現地へ向かおうとしましたが、道路は土砂崩れで寸断。10㎏前後の緊急機材を背負い、山の頂上にある送信所まで、3時間近く歩いて向かいました。送信所に着くと建物は傾き、開かなくなっている扉があるなど、予想をはるかに超える被害でした。電波が停止した原因は発電機の不具合だとわかり、約16時間後に一旦復旧しました。

地盤が大きく崩れた南阿蘇村のNHKの送信所・右側

東日本大震災をきっかけに開発された「Eカー」が出動

しかし、規模が大きな余震が続くなか、被災した送信所では、再び電波が止まってしまうリスクがありました。そのため、別の場所に送信所を建てる準備を進めるとともに、再び機能停止になることに備え、現地に直行したのが、非常用送信機を搭載した車両、通称「Eカー」です。

「Eカー」車両に非常用送信機が備え付けてあり、ここから放送が出せる

この「Eカー」は東日本大震災の経験を生かして開発された車両です。当時、激しい地震の揺れで設備に亀裂が入ったり、送信所が津波で流失したりするなど、復旧に時間がかかる被害を受けたことがきっかけでした。

緊急時に対応するため、「Eカー」には職員が24時間泊まり込みで待機を続けました。その期間は、新たな送信所が稼働するまでの約1か月に及びました。

こうした災害時でも、テレビが映るという“当たり前”を維持するために、受信料制度があります。情報を得られず孤立する方を1人でもなくすように、これからも改善を積み重ねてまいります。

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