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1,000人の若者とアーティストが共演する「18祭(フェス)」
その原動力となっているのは“若者たちの想い”です

18歳世代がステージで分かち合ったコロナ禍への怒りや悲しみ

「元々みんなが思っていたライブとは違うかもしれない。でもどういう形でもやる意味があるし、これから番組を見る人に良い歌を届けよう。」

3月上旬。絶大な人気を集めるシンガーソングライターあいみょんが、1,000人の若者たちと、この日のために書き下ろした新曲を歌い上げました。アーティストが“18歳世代の想い”をもとに作った新曲を、若者たちと共に1回限りのパフォーマンスをする番組「18祭」の本番当日です。

若者たち1,000人と「18祭」に向けた新曲「双葉」を歌うあいみょん

これまで4回開催された「18祭」。コロナ禍で初めてとなる今回のテーマは「喜怒哀楽」です。部活動の大会や文化祭が中止になるなど、青春を奪われた怒りや悲しみを分かち合う特別なステージとなりました。

“若い世代のみなさまのために”から始まった「18祭(フェス)」

「18祭」は2016年、18歳以上に選挙権が与えられたことをきっかけに始まりました。社会の一員としての責任を持つ一方で、進路や恋愛など、日々人生の選択を迫られ、大きな悩みを抱える歳世代。そんな特別な年齢となった人たちが自信をもって前に進んでいけるように、とスタートしたのが「18祭」でした。

2019年12月に放送された「[ALEXANDROS]18祭」の様子

これまで「18祭」に参加してくれた若者たちは、憧れのアーティストと共演し自身の成長や変化を実感しています。いじめを受け他人とコミュニケーションをとることを控えていたものの、憧れのアーティストや同世代の仲間たちが自分を必要としてくれたことが一歩踏み出すきっかけになった女性、周囲から夢を馬鹿にされてきたけれど、自分と同じ年齢の若者が夢に向かって進む姿を見て、改めて夢を追うことを目指したいと決めた男性・・・参加した誰にとっても、1回限りのステージはとても大切なものになってきました。

しかし、コロナ禍で2020年度は中止に。なんとか2021年度こそは開催したいと、あいみょんやスタッフが議論を重ね、ようやく実現に至りました。

寄せられた若者たちのリアルな声

全国から寄せられた動画には、それぞれの想いが込められていました

1,000人の出演者を決めるため、「18祭」にかける思いをメッセージやパフォーマンスで表現した動画を多くの18歳世代のみなさんに送っていただきました。部活動の大会が中止になって披露できなかった練習の成果、苦しい状況で支えてくれた周囲の人に感謝をこめて作った歌・・・1分程度の短い動画ですが、若者たちの「喜怒哀楽」が凝縮されていました。
寄せられた動画を通じて一人ひとりの想いと向き合ったあいみょん。「不完全燃焼の青春だったかもしれないけれど、大人になることをポジティブに考えてほしい」と新曲「双葉」を書き上げました。

これまでと違う「18祭(フェス)」それでも・・・

これまでの「18祭」では、ライブ会場で若者たちとアーティストが一緒にパフォーマンスをするのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で実際に集まることがかないませんでした。検討の末、若者たちはリモート会議システムから参加することに。あいみょんとバンドを囲むように設置された巨大なスクリーンに1,000人一人ひとりの顔が映し出されました。

若者たち1,000人とあいみょんがパフォーマンスをする本番の様子

同時にネットでつながった、あいみょんと若者たちは一緒に「双葉」を熱唱。長期間にわたり練習を重ねてきた沢山の歌声がここで初めてつながりました。演奏が終わった会場で交わされる「ありがとう」の言葉。若者たち、そして、あいみょんの頬にも涙がつたいました。
「1,000人とつながり、みんなの笑顔が見られてよかった。みんなが作ってくれた『18祭』だと思う」あいみょんから若者たちへの感謝の言葉で、ステージは幕を閉じました。

これからも若者たちの夢を応援するために

例年とは違う形の「18祭」。それでもパフォーマンスを終えた若者たちの口から出たのは、「色々な人に出会えて私も前に進めた」「一生忘れない大切な日になった」という前向きな言葉の数々でした。
番組やイベントなど様々な方法を通じて、これからの社会の一員を担う若者たちを支えることも公共メディアの大切な役割です。受信料制度によって実現できる「18祭」のような取り組みが、さまざまな壁を乗り越えるエネルギーとなり、若者一人ひとりの健やかな未来につながることを目指して。これからの次世代を応援する放送やサービスをみなさまへ届けていきたいと考えています。

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